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日照不足及び長雨に対する農作物等の技術対策について

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年8月28日更新

 本年は8月以降、台風や停滞前線の影響により、降水量は平年よりかなり多く、日照時間は平年よりかなり少なくなっています(表1)。
 今後、農作物等への影響が懸念されるため、今後の気象情報に十分注意してください。

 

表1 高梁におけるアメダスデータの平年比 
地点平均気温(℃)降水量(mm、%)日照時間(hr、%)
平成26年平年差平成26年平年比平成26年平年比
高梁8月上旬25.9-1.3133360.412.923.2
中旬26.1-0.842.5122.119.139

1 水稲
・いもち病については、ほ場の観察を定期的に行い、病害虫発生予察注意報第2号3号を参照し防除を行う。
・長雨により冠水した場合は、一刻も早く葉が出るよう排水に努める。葉先が水面上に出てからは徐々に排水する。このとき、酸素の供給と水温の上昇を抑えるため、できるだけ新しい水と取り替えながら排水するが、完全落水としない。
なお、白葉枯病が発生しやすい地帯で浸冠水の恐れがある場合は、予防的な薬剤防除を行う。

2 大豆
・湿害を回避し根の活力を維持するため、ほ場排水が速やかに行われるように、明渠など排水路の点検と整備を行う。
・茎疫病の発生が増えているので、罹病株を除去するとともに、発生初期に薬剤防除を実施する。
・紫斑病は結実期に降雨が多いと多発する。開花20~40日後の間に10 日間隔で2回薬剤を散布する。

3 果樹
(1)モモ
・収穫前の晩生品種で、果肉先熟に注意しながら適期収穫につとめる。
・せん孔細菌病の発生が認められる樹では、適宜防除する。
・葉色が薄い場合は、尿素(200 倍)の葉面散布を2回程度行う。
・枝が伸び過繁茂になっている樹では、日当たりの改善を図り、枝の充実、貯蔵養分の蓄積を促進させるために、秋季剪定を行う。
(2)ブドウ
・糖度上昇の遅れ、酸抜けの遅れに注意し、食味等を確認して適期収穫に努める。また、べと病、さび病の発生が認められるので、適宜防除する。
・裂果が発生している場合は、早急に除去する。
(3)ナシ
・新高等の果実肥大が緩慢であることから、新梢の誘引、摘心につとめる。
・曇雨天が続いた場合、黒星病等の発生が拡大し、翌年の伝染源も増えるため、適宜防除する。

4 野菜
(1)野菜全般
・降雨が続いたため、肥料成分の流亡が懸念されるので、草勢を観察して樹勢が弱い場合、速効性肥料を中心に追肥を行う。
・病害に侵された葉は早めに摘みとってほ場外に持ち出し、伝染源を除く。また、降雨の合間をみて予防防除に努める。
・排水溝の点検を行うとともに、浸冠水したほ場は、早急に排水する。
(2)トマト
・草勢の低下が懸念されるため、不良果を中心に摘果を行い、着果負担を軽減して草勢の回復を促す。
・訪花昆虫を導入しているほ場でも、曇雨天が続き花質が低下した場合は、着果促進処理を行う。
・灰色かび病、葉かび病、すすかび病の防除を徹底する。
(3)ナス
・光量不足になっているので、整枝、摘葉を適正に行い、採光をよくする。
・樹勢が弱い場合、果実を若取りし、着果数を減らして株の負担を軽くする。
(4)キュウリ
・光量不足になっているので、整枝、摘葉を適正に行い、採光をよくする。ただし、降雨直前及び降雨中は整枝、摘葉をひかえる。
・褐斑病、べと病、炭疽病の防除を徹底する。
(5)葉菜類
・腐病が発生しやすいので予防的に薬剤散布を行う。

5 花き
(1)露地花き(キク、フォックスフェイス、花トウガラシなど)
・降雨による停滞水等が懸念されるので、排水溝の点検を行うとともに、冠水したほ場は、早急に排水する。
・降雨により、根の活性が低下し養分吸収が悪くなっているので、適時、葉面散布剤等を散布し、生育の回復を図る。
・キクでは白さび病や黒斑病等、花トウガラシでは斑点細菌病等の多発が懸念されるので、晴れ間をみて薬剤散布を行う。
・フォックスフェイス、花トウガラシでは、曇雨天日が続いた後の晴天日に果実にカルシウム欠乏が発生することがあるので、予測される時はカルシウム剤の葉面散布を行う。
(2)施設花き(バラ、花トウガラシ、ユリなど)
・曇雨天が続くと生育が軟弱になっているので、天候が回復ししだい整芽や整枝を行い、通気や採光をよくする。
・灰色かび病や立枯病などの病害が発生しやすいので、薬剤散布を行う。また、施設内撹拌扇や換気扇などにより、ハウス内の空気の循環や換気を図る。
(3)共通事項
・曇雨天が続いた場合、植物体が軟弱徒長気味の生育をしているので、薬剤散布は涼しい時間帯に行い、薬害の発生に注意する。特に開花中のものに関しては注意する。


6 飼料作物(とうもろこし、ソルガムなど)
・耐湿性が弱く、湿害により大幅な収量低下となるので、地表に停滞した水を迅速に排除し、湿害防止に努める。


7 家畜
・畜舎内が高温多湿になると、家畜の生産に影響を及ぼすので、強制換気により畜舎内の通気をよくし、湿気がこもらないようにする。
・牛床の汚染は疾病や乳房炎発生の原因となるので、こまめな除ふんと敷料の交換、消石灰の散布により、牛床を乾燥させる。
・飼槽の清掃を行い、新鮮な餌を給与する。特に混合飼料を不断給餌している牛群は、残餌の変敗や発酵による事故防止に努める。
・畜舎周辺の排水、運動場のぬかるみ対策などを速やかに行う。