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平成26年産水稲の生育状況と当面の技術対策

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年8月8日更新

 7月30日に、いもち病に関する病害虫発生予察注意報第2号が発表され、今後の発生が多くなることや、1ヶ月予報で8月下旬の気温がやや高くなることが予想されています。また、台風も接近していることから、今後の気象情報に十分留意し、栽培管理指導の徹底をお願いします。 

1 生育状況

極早生、早生品種

 ○育苗

 ・4月第2,3半旬は、低温で推移し降霜もあった。播種期が早い苗で、一部黄化が見られたが、おおむね平年並みの生育であった

 ○移植~生育初期

 ・移植期は平年並みであった。移植後、高温多照が続き、活着と分げつの発生は良好で、茎数は平年並み~やや多い傾向であった。

 ○幼穂形成~出穂期

 ・幼穂形成期は、概ね平年並みだった。出穂期はあきたこまち、コシヒカリで、平年並み~やや早い。

2 病害虫の発生状況

 病害虫防除所が7月24~25日に行った巡回調査によると、葉いもちの発生程度「中」以上の発生圃場率が平年より高くなっていることから、8月上旬以降、県全域での発生が多くなると予想されている。また、昨年発生の多かったトビイロウンカ(秋ウンカ)は、7月24~25日の巡回調査において、発生が確認されていない。

3 当面の技術対策

 (1)栽培管理

  ・穂ばらみ期~出穂期は湛水し、それ以降は間断かんがいを継続する。落水は出穂後30日を目安とし、早期落水とならないよう留意する。

 (2)病害虫防除

1)いもち病

 ・病害虫発生予察注意報第2号を参考に、早期発見・早期防除に努める。

2)トビイロウンカ

 ・いもち病とあわせた出穂期前後の期間防除を実施した上で、ほ場の中央部まで入り、できるだけ多くの株元を観察し、早期発見・早期防除に努める。

3)斑点米カメムシ類

 ・出穂の早い水田に集中的に飛来するので、発生ピークが出穂期~穂揃期となる極早生品種や早生品種は被害が出やすい。小型カメムシが多い場合は穂揃期とその7日後、大型カメムシが多い場合は穂揃3~7日後とその7日後の2回防除を行う。

 ・出穂2週間前までに、畦畔や法面などの草刈りを済ませておく(出穂期前後はしない)。

4)紋枯病

 ・過繁茂のほ場は、発生しやすいので、発生状況を見て、敵期防除に努める。

4 台風対策

 平成26年8月7日掲載、「台風11号に対する農作物等の緊急技術対策について」を参考に適切な対策を行う。

  (1)事前対策

 ・茎葉からの水分蒸散の増加による葉の脱水、風による茎葉の損傷の対策として用水の確保できる地域では、風の強い期間中はできるだけ深水を保って稲体の振動や脱水を防止する。

 ・冠水の恐れのある地域では、速やかに排水できるよう排水路の掃除、補修を行う。

(2)事後対策

 ・冠水した場合、水面上に少しでも稲体が出ていれば被害が軽減されるので、水面から速やかに葉が出るように排水に努める。

 ・冠水した稲は退水後に水分を失いやすいので、葉が水面に出てからは、できれば清水に取り替えながら排水する。また、根が傷みやすいので、排水後の水温が上昇しないように注意する。

5 高温登熟障害の対策

 7月31日に、広島地方気象台から発表された中国地方の1ヶ月予報によると、8月16日(土)~29日(金)の気温は、「平年並み」または「高い」確率がともに40%となっており、水稲の高温登熟障害に注意が必要である。

(1)適正な水管理による根の活力維持

 ・穂ばらみ期~出穂期は湛水を保つが、それ以外の生育期間中は間断かんがいに努め、根の活力を維持する。

 ・用水が豊富な地域では、出穂期以降に高温(猛暑日、熱帯夜)が続く場合は、かけ流しや夜間かん水等を行い、地温を低下させる。

(2)早期落水防止による玄米品質の維持

 ・落水が早すぎると玄米品質が低下するので、落水時期は出穂30~35日以降を目安とする。また、落水後も田面が白乾きする場合は、走水をする。